1948年に始まった「110番」制度。この番号になったのは、覚えやすくするため、誤報をなくすため、などといわれる。しかし、誰もが知っているこの110番を、本来の目的以外で使う人が急増中。なかでもいま、増えつつあるのが常識外れなこんな通報…。
「ここ最近の話ですが、“自動販売機で釣り銭が出てこないんだけど、どうしたらいいでしょう”というものや、“車のガラスが曇ってきたんで、曇り止めのスプレーを貸してほしい”という通報がありました。自動車に関する通報はほかにも“雪道でスリップしそうだから運転の仕方を教えてください”とか“バッテリーが上がった”なんていうものもありますね」(兵庫県警)
どう考えても連絡する場所を間違えているとしか思えないが、むげに電話を切ることができないというのがつらいところ。
他の警察でも「借りてきたDVDがブルーレイだったため見られない」や「牛丼店で注文した牛丼に肉がはいっていなかった」「ガソリンスタンドで並んでいるけれど、自分の順番がまわってこないから前のやつを何とかして」「昨日買ったエアコンをつけても部屋が冷えない」「カップラーメンを食べていたら歯が痛くなって磨けない」「パチンコが出ないんだけど、何とかして」といった通報事例も。腹立たしい気持ちを抑えきれずに110番で八つ当たり? もしそうならとても大人の行動とは思えない。
大阪府警にも、どうしてこんなことで通報するのというエピソードが。
「コインランドリーのお客さんから“前の客の洗濯物がまだ洗濯機のなかにある。これじゃあ洗濯できないじゃないか”という通報がありました。出動してコインランドリーの管理者に連絡し、洗濯物を取り出してもらいました」(大阪府警)
※女性セブン2011年2月24日号