都心の高級マンションの中には高齢者へのサービスを充実させるところが増えている。特に医療とバリアフリーは不可欠だ。1月、肺炎のために亡くなった名物プロデューサー、横澤彪氏(享年73)が入居契約していたのは、東京・広尾の高級マンションだった。
分譲価格(定期借地権)は1億920万~3億6500万円で、日本赤十字社医療センターとの医療連携サービスが充実する。住人は専用回線から24時間365日健康相談ができ、優先して人間ドックも受けられる。
『オレたちひょうきん族』生みの親としても知られる横澤氏は、今年の年賀状で1月25日には、住み慣れた目黒の一軒家から同マンションに転居することを知人に伝えていたが、叶わずして8日に逝った。
トラックに乗った猫を追いかけるウサギのイラストが添えられた年賀状には、こうあったという。
夫婦2人で住む、終の棲家(ついのすみか)です――。
※週刊ポスト2011年2月18日号