近ごろ増えているというのが、迷惑な110番通報。関東のとある警察署に勤める20代の現役警察官Aさんは、こんな人騒がせ通報で出動させられたという。
「あるとき、“夫に殺される!”って叫び声で女性から通報があったんです。声もかすれて緊迫した様子だったので1分1秒も許されない状況だと判断しました。急いで現場に向かうと家の外まで“助けて!殺される!”って声が響きわたっていたんですよ。とっさに、刃物を持った旦那さんに羽交い締めにされている奥さんの姿が頭に浮かびました。すぐに旦那さんを取り押さえようと部屋にはいってみたところ…。なんと、泥酔した奥さんが旦那さんをボコボコに殴っていたんです。“早く妻をなんとかしてくださいっ!”って。切羽詰まった旦那さんの顔は青アザだらけ。奥さんは酔っぱらっていて、かすれた声で電話したみたいですね」(Aさん)
妻には隠しておきたい男の裏事情。こんな手が込んだ工作をするために110番通報したという人も。
「奥さんから“夫が強盗に殴られて倒れているんです。お金を取られたといっています!”という通報があったので、警察官が旦那さんに付き添って病院に行ったんです。ところが、診察を受けてもケガが見当たらない。もう一度、詳しく事情を聞いてみたら、“すみません! 子供のクリスマスプレゼントのために妻から預かった3万円をパチンコですってしまって…”と平謝り。厳重注意になりました」(大阪府警)
ほかの警察では「彼女が別れたいといっているから、説得してほしい」という他力本願な男性もいたというから驚き。弱気な男性からの通報は、これからも増加しそう!?
※女性セブン2011年2月24日号