家計のプラスになれば、と再就職を望む主婦も多いが、大学生さえ就職内定率が過去最低の68.8%というこの時代、希望の仕事に就くのは至難の業だ。
本誌は30代以上で仕事(パート含む)を見つけた女性100人にアンケートを実施した。「どこで仕事を探しましたか?」という問いに対する答えは、「新聞広告・折り込みチラシ」と「ハローワーク」が並んで1位。地道にコツコツ探すのが近道といえる。ただし、職種の探し方にはコツがあるようだ。
京都府の青木美恵さん(49・仮名)は、働くお母さんに代わって子供の世話や家事を行う会社『マザーネット』の募集に応募した。
「子育てや家事の経験は立派なキャリアという募集メッセージを見て、これなら自分もできると思ったんです」
面接後すぐに採用され、現在、病気の子供のケアや夕食準備の代行を週2回ほど行っている。月収は5万円ほど。『ハナマルキャリアコンサルタント』代表の上田晶美さんはこういう。
「採用されやすい業界は、介護、医療、保育です。介護・医療は高齢化のため、保育は子供を預けて働く母親が増えているため、需要が増えています」
都内のハローワークの求人倍率を見ると、訪問ヘルパーや家事手伝いなど介護・家庭支援を行う職種には、希望者10人に対して50人分以上の求人があった。一方、競争率の高い事務職は、希望者10人に対して3~4人分。つまり、介護の方が10倍以上採用されやすいのだ。
※女性セブン2011年2月24日号