痴話ゲンカの仲裁から、エアコンがきかない、パチンコが出ない…など、年々増加しているという迷惑110番通報。ホントにあった珍エピソードの数々をご紹介します。
悪気はないのだけれど大騒ぎに発展しやすいのが勘違いによる通報。「金属バットを持った高校生が暴れている」という通報を受け、乱闘騒ぎかと行ってみれば卒業制作の映画を撮っていただけだったという事例も。ほかには、「助けて~!」と女性の悲鳴が聞こえるとの通報があり大人数で捜索。しかし、その女性は、ムカデに刺されただけだったそうだ。
そして極めつきは埼玉県警にかかってきた一本の通報電話。 「“家のトイレに汚物があったが、家族のものではない”という通報があったので、調べてみると、息子さんのものだったことが判明しました。侵入者の可能性もありますから我々としては何らかの対応をしています」(埼玉県警)
そして、隣人に不信感を抱いている人も少なくはないよう。犯罪社会学者・作家の北芝健さんはこういう。
「“隣の家の人の様子がおかしい”という内容の通報は結構あります。場合によっては私服の警官と警察官がふたりでそのアパートに行き、近所の聞き込みをしたりすることもあります。 大家さんに聞くと“○○○号室の住人は職業が不明だ”“しょっちゅう黒いジャンパーを羽織った怪しい男が出入りしている”なんて話が大きくなっていき緊迫。公安担当の刑事も加わって一晩中、調べたりすることもあるんです。ところが、蓋を開けてみると、部屋の主はただのフリーター。毎晩、漏れ聞こえてくるヒソヒソ話は飲みに行く金がなくて、仲間を集めて酒盛りをしていたからだった、なんて笑えない話もあります」
※女性セブン2011年2月24日号