“食事で栄養はとっているからサプリやドリンクは必要ない”と思っていませんか? 実はそれは間違い。こもん会稲毛病院・健康支援科のビタミン外来でサプリメントのとり方を指導する医師の佐藤務さんは「体に必須のビタミン・ミネラルは食事でとりきれないことが多いので、まずはこのふたつの成分のサプリをとること。その上で、自身の目的に合わせた成分のものを、プラスして補うといいでしょう」と語ります。
また、美容成分や食の効能に詳しく、サプリメントコーディネーターの資格も持つ美容食スペシャリスト飯野耀子さんは、「更年期を控えた40代は、女性ホルモンの働きをサポートする“ザクロ”、肌の張りを維持する“プラセンタ”、細胞から若返ると評判の“核酸”に注目。飲み続けることでグンと違いが出ます」とサプリメントの役割を説明します。
さて、サプリメントを飲むにあたってはさまざまな疑問もあるもの。ひとつは、アレもコレも…とたくさんのんで大丈夫なのかどうかでしょう。
「基本的にサプリやドリンクは食品です。多種類のんでも不要な分は排出されるので問題ありませんが、ひとつの成分だけを過剰に摂取するのは避けましょう」(佐藤さん)。「ビタミンAだけは体にたまりやすいのでとりすぎはNG。指定量を守って飲みましょう」(飯野さん)というので、「適量」を守ることが重要なようです。
また、効果的なのみ方については「食べたものと一緒に消化・吸収される食後が効果的ですね」(佐藤さん)。また、美肌に効かせるためには「コラーゲン生成にはビタミンCが必須のため、どちらも一緒にとれるドリンクが効率的です」(飯野さん)とのことです。
最後はのむときに注意したいことですが、佐藤さんは「水道水に含まれる塩素はビタミンを壊してしまう可能性も。一度沸かした水なら残留塩素は減りますが、なるべくミネラルウオーターか浄水器を通した水でのみましょう」と語り、飯野さんは「お茶やコーヒーなどカフェインを含むものは避けて」と語ります。
※女性セブン2011年2月24日号