「ストレスなく確実にやせる!」といま話題なのが“糖質カットダイエット”。肉も卵も、お酒も飲んだって大丈夫、カロリーは高くても糖質さえ抑えればOK、というダイエットだ。糖尿病治療やメタボ対策に有効な糖質制限食をダイエットに応用、『やせる食べ方』(東洋経済新聞社刊)の著者である、医学博士・江部康二さんは、“糖質カットダイエット”について、こう解説する。
「糖質を多く含むものを食べると、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが出ます。インスリンは別名“肥満ホルモン”とも呼ばれ、活動で消費できなかった糖分を、脂肪として体にため込む働きが。逆に糖質を含まない肉や魚、卵、野菜を増やした食事を続けると、インスリンの分泌が減り、必要な糖を体内で作り出すように。この作業はカロリーを多く消費するため、自然と体重が落ち、やせやすい体質になるんです」
糖質カットダイエットのルールはいたって簡単。ご飯やパンなど、糖質を多く含む食材を控えるだけ。
「今まで肉や卵、チーズなどの高脂肪・高カロリー・高コレステロール食材はダイエットの敵だと思われていましたが、実は肥満とは無関係だということが証明されています。1日3食糖質を抑えれば、1週間で3キロやせる人も」(江部さん)
1週間きっちり糖質カットを行うと、自然とやせる体質になるそう。「体重が落ちた後は夜だけ糖質カットして、体重をキープする方法もあります」(江部さん)。そんな“糖質カットダイエット”において、注意すべきNG食材を紹介しよう。
【ご飯やパン】
ご飯1杯で55.2グラム、食パン1枚26.6グラムの糖質量。麺、春雨のほか、小麦粉などの粉物もNG。
【いも類】
じゃがいもなど「いも」と名のつくものはすべてNG。ただしこんにゃくいものみOK。
【甘い物】
スイーツ、ジュースなど砂糖たっぷりのものはNG。人工甘味料で代用しよう。おやつはナッツ類やチーズに。
【甘いお酒】
甘いカクテル、日本酒などは糖質が多く、実はビールも多めでNG。赤ワイン、焼酎、ウイスキーなどが糖質低め。
※女性セブン2011年2月24日号