フランスのルルド、ドイツのノルデナウ、メキシコのトラコテ——。これらは、“名水”が湧く街として、多くの観光客を集めている。そんな名水が湧く土地が、日本にもある。大分県日田市の深い地層から湧き出す『日田天領水』。この水を15年間研究する九州大学大学院の白畑實隆教授はこう話す。
「名水といわれる水には、“活性水素”が含まれているという共通点があります。これは、一般のミネラルウオーターにはほとんど見られない希少な成分です。活性水素には、老化の原因となる活性酸素を消去するという働きがあります。つまり、名水とは、“アンチエイジング水”ともいえます。活性酸素に起因する疾病は200種類以上あります。私は、それらに対する日田天領水の有効性を明らかにしてきました」
白畑教授は、2008年には、日田天領水が糖尿病に効果があると発表。この論文は2010年、世界的な学術誌にも掲載された。
※女性セブン2011年3月3日号