漫画家・西原理恵子さんの実生活を描いた映画『毎日かあさん』。2月5日の公開から1週間が経ったが、都内の映画館はどの回も満席で感動の輪が大きな広がりをみせている。ヒットの理由は、それが本当にあった家族の物語だから。そして、実際の“元夫婦”が演じているところにもあるのかもしれない。
その“元夫婦”とは小泉今日子(45)と永瀬正敏(44)。1995年に結婚した2人は、9年間の結婚生活にピリオドを打って、2004年2月に離婚届を提出。あれから7年の月日が経ち、ふたりは“夫婦役”という形で共演を果たした。
昨年の夏に行われた撮影では、小泉も永瀬も用意された個室の楽屋は一切使わず、空き時間はいつも子供役のふたりと大部屋で過ごしたという。昼食は毎日“一家団らん”でとり、小泉は“おかあさん”、永瀬は“おとうさん”と呼ばれていた。
そしてふたりはお互いのことを「永瀬くん」「小泉」と呼び合い、ときにはじゃれ合ったり、作品について真剣に意見を交わし合ったりと、周囲から見ても“家族”のぬくもりを感じさせる本当にいい関係を続けていたという。
映画の宣伝にも使われ話題にもなった、小泉が永瀬にヘッドロックをしている写真。そこには演技とは思えぬ、自然な空気が流れていた。
「永瀬さんは、子供たちをおんぶしたり、アイスを買ってあげたりしていました。小泉さんも、娘役の女の子にフォークとスプーンをプレゼントしたそうです。本当の家族になろうと、1か月間は片時も離れようとはしませんでした。クランクアップのときには、子供たちは“離れたくない”と涙のお別れになったそうです」(映画関係者)
その間、父親として奮闘した永瀬の姿に、小泉は、「見てみたかったんですよ。逆に!」と笑った。これには“復縁”の声もあがったが、それに関しては、「う~ん、それは思いませんでした」とキッパリ。
※女性セブン2011年3月3日号