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みずほFG含む割安メガバンク株 本格的上昇トレンド突入か

 デイトレーダーの先駆けとして、独自の投資手法を確立、ハンドルネーム「LOVEWSHIKY」の名で投資家に絶大な人気を誇る、ファイトレードコーポレーション代表取締役・石橋明佳氏がいま注目している銘柄は、「みずほフィナンシャルグループ」(東証1部・8411)だという。

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 ポルトガルの国債入札が順調に消化されたことで、欧州の信用不安リスクはひとまず後退した。そのため、欧州市場でギリシャやスペインなどの銀行株を含む金融株が買われ、それが米国市場にも波及している。こうした欧米での金融大手の株価上昇が、みずほフィナンシャルグループをはじめ日本のメガバンク株の支援材料となりそうだ。
 
 米国の金融緩和を要因としたドル余りによる外国人投資家の資金が、すでに日本市場に大量に流入してきており、割安な水準に据え置かれている銘柄が盛んに物色されている。特に、メガバンク株には、欧州系年金とみられる外国人投資家の買いが観測されていることもあって、目先しばらくは好調な値動きが期待できそうだ。

 現状、メガバンクの株価は、2010年7月まで続いた増資の影響と、国際的な自己資本比率の規制強化策が打ち出されたことに対する悲観的な見方により、いずれもPBR(株価純資産倍率)1倍割れの割安な水準に置かれている。中でも、みずほFGは、PER(株価収益率)も7倍程度とかなり割安になっている。

 今後は、2013年に始まる新たな国際的資本規制への対応がはっきりしていく中で、悲観論が後退していくと考えられる。さらに、日本の景気回復を株価が織り込んでいくと思われる。こうした好材料が、株価にも反映されるはずだ。

 同社は、株価チャート的にも週足の一目均衡表の雲をブレークしてきており、本格的な上昇トレンドに突入していると考えられる。ドル余り状況で円高が継続する懸念は拭い去れないとはいえ、2011年は株価の大幅回復があっておかしくない。

※マネーポスト2011年3月号

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