高校2年生と小学6年生の子供を持つ主婦のY子さん(45)は、多重債務に苦悩している。借金を抱えるきっかけは、8年ほど前からホストクラブにハマってしまったことだった。
「最初はママ友4人で遊びに行きました。早朝から昼までの時間帯は5000円ぽっきりだというので、ちょっと高めのランチをしたと思えばいいかなと。ところが、ジャニーズ系のかっこいい男の子にちやほやされて、すっかりハマってしまったんです」
それからは夫や子供がいない昼間にひとりでも通うようになり、多いときでは月の飲み代が60万円という高額になることもあり、借金をするしかなくなった。
「子供の学資積立や定期預金も崩してしまったし、約半年で消費者金融6社から300万円くらい借りました。最初は夫のボーナスで補填したり、借りては返すという自転車操業で、月10万円くらいは返済していました。ところが、昨年の総量規制で借金が一切できなくなってしまったんです。なんとか返済しようと思っていたのに、これじゃどうしようもない、という思いでした」
それまで返済は続けていたが利息を払うのが精一杯で、元金の300万円は一向に減らないまま残っていた。
「借金のことは夫に話していません。理由が理由だけにとても話せません。だけど、こんな大金、パートくらいじゃ返済できませんし…」
水商売も考えたが夜、家を空けるとなると、夫に借金のことを話さざるをえない。
「結局は昼間に風俗店で働くしかありませんでした。もちろん、葛藤はありました…。仕事は昨年の夏からはじめ、家族には昼間パートに出ているといっています。現在は1万~2万5000円ほどの返済を月4回しています。長男の大学受験まで、あと約1年。それまでに借金返済と使い込んだ学資積立や定期預金も元に戻さないと…」
※女性セブン2011年3月3日号