2月16日、瑛太(28)の父である永山博文さん(享年55)が、東京・板橋区内の自宅マンションで首を吊って自殺した。部屋には遺書と思われるメモが残されており、<喪主は瑛太。迷惑かけてごめんね>と書かれていたという。その訃報を瑛太は、映画の撮影のために訪れていた山形の雪山で聞くこととなる。映画関係者はこう話す。
「瑛太さんはその知らせを聞いて、あまりのショックに言葉を失ったそうです。しかし、大切なシーンの撮影を控えていたため、自分の意志で“このシーンを撮り終えてから(帰京する)”と再び撮影に挑んだようです」
そして2月18日深夜、ようやく瑛太は父が眠る都内の斎場に駆けつけたのだった。すでに通夜が執り行われ、博文さんは棺の中だった。山形から東京まで約400kmの道のり。瑛太の胸には何度も“どうして?”“なぜ?”という思いが去来した。斎場関係者はその時の瑛太の様子をこう語る。
「深夜0時ごろに斎場に駆けつけた瑛太さんは、亡骸となった博文さんの前に立つと、ずいぶん長い間、ただただ顔をじっと見つめていました」
憔悴しきった様子に、スタッフはもちろん、妻の木村カエラ(26)ですら声をかけられないほどだったという。
「そして“お別れがしたい”“ずっとついていたい”といって、遺体のある部屋で一晩中過ごしました。結局、一睡もしないまま、翌朝の告別式に出席したようです」(前出・斎場関係者)
一方、弟の永山絢斗(21)にとっては、この2月18日は晴れの日となるはずだった。日本アカデミー賞新人賞を受賞。授賞式のスピーチでは、「このような場所で新人賞を取れて嬉しく思います。みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語ったが、すでに父の死を知らされていたこともあり、笑顔はなく、悲痛な面持ちだった。そして、式の途中で会場を後にし、瑛太同様に父の元に駆けつけた。
※女性セブン2011年3月10日号