本誌先週号で報じた“妻子”の存在について、2月17日、片岡愛之助(38)が急遽会見を開いた。事実関係については認めたが、
「世間一般でもあること。職業柄、それが大きく取り上げられるだけでは」
と語気を強めた。海老蔵(33)の代役を務め、歌舞伎界の“救世主”とも呼ばれた愛之助だったが、この言葉に驚いた人は少なくなかった。歌舞伎ファンからはこんな声も聞こえてくる。
「隠し子がいたって聞いてびっくり。しかも、あんないい方をするなんて。女遊びも“芸の肥やし”とかいう歌舞伎界だけど、愛之助さんは一般家庭の出。“普通の感覚”に期待していたのに…」
大阪・堺市にある工場の長男として生まれた愛之助。9才で故・13代目片岡仁左衛門(享年90)の部屋子となるも、せりふが与えられることは少なく、1993年に片岡秀太郎(69)の養子になるまで不遇の時代を過ごした。隠し子の母・A子さん(43)と出会ったのは、秀太郎の養子になり、「愛之助」を襲名してまもなくのことだった。
会見で愛之助は結婚に踏み切れなかった理由を「当時は修業中だと思っていたので」と話し、A子さんと話し合って、別々の人生を歩むことを決めたという。
「(A子さんには)もう何年も会っていない。会いたい気持ちもあるが、忙しくて時間が取れない」
と話した愛之助。離ればなれで暮らすA子さん母子だが、実は現在、愛之助の姓を名乗って暮らしているという。A子さんの知人は、A子さんの心境についてこんな話をした。
「A子さんと愛之助は子供を妊娠した際に結婚はしないと話し合ったものの、A子さんはいつかは結婚する日が来るかもしれないという思いでいるんです。でも、愛之助さんとすれば、A子さんを妻として迎え入れるのは難しいと思っているんでしょうね。梨園の妻となるには、親はもちろん、後援会の了承も必要ですし、条件面も厳しい。でも、そんな歌舞伎界の“常識”がA子さん母子を泣かせているとしたら、あまりに残酷です」
※女性セブン2011年3月10日号