アヤパンが去った後、フジテレビの「新女王」と目されているのが、『ニュースJAPAN』キャスター・秋元優里アナ(27)だ。
報道畑のライバルと目されていた長野翼アナ(29)は、ソフトバンク所属のプロ野球選手・内川聖一との結婚にあわせ今年3月いっぱいで退社。さらにポストアヤパンと目されている『めざましテレビ』の後任・ショーパンこと生野陽子アナ(26)も、番組の視聴率こそ堅持しているものの、報道局の記者からは「ニュース読みはまだまだ。重大ニュースを任せられない」との声があるほどで信頼感は今ひとつだ。
そんな中、4年目にして滝川クリステル(33)の後釜に大抜擢され、無難にこなしてきた実力派の秋元アナを「エース」と呼ぶ声が高い。
しかし、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの秋元アナの一挙手一投足に、なぜか番組スタッフたちは、戦々恐々としているという。
きっかけは、1月21日の放送。秋元アナが自らベトナムを訪れ、経済や文化など様々な側面からレポートするという企画があった際の出来事だった。
ある番組スタッフがいう。
「秋元アナがお土産のベトナムコーヒーをスタジオで飲むというシーンがあったんです。本番中の彼女は“甘くていい香りです”と話していたんですが、番組終了後に豹変した。“何あれ、ベトナムで飲んだのと全然違って美味しくない。豆ケチってんじゃないの!”と言い放ったんです。その剣幕にスタッフたちは震え上がってしまった。それ以来、お茶一つ差し出すのにもヒヤヒヤものです」
すでに「女王様」の貫禄十分。とはいえそんな些細なことでカッカしなくても……とも思える。
別のフジテレビ社員がフォローする。
「彼女はとにかく完璧主義者なんです。外交官の娘でTOEICも900点近くある帰国子女というだけじゃなく、多忙の中でも国際政治や経済の勉強を欠かさない。とくに、ベトナム企画は本人の取材で思い入れが強かったから、厳しくなってしまったんでしょう。20年後には安藤優子を超える存在になっているかも」
その上昇志向こそが、アイドルアナばかりのフジテレビで、彼女を女王たらしめている所以かも。
※週刊ポスト2011年3月4日号