一世を風靡した「超魔術」も、寄る年波には勝てなかったのか。2月18日に放送された『Mr.マリック復活 超魔術13連発』(日本テレビ系)の内容が物議を醸している。
実はこの番組、ごまかしのきかない「完全生放送」。1990年代初頭に一大ブームを巻き起こした魔術師・Mr.マリック(62)が、「視聴者の脈拍を5秒間止める」「瞬間移動」など、信じがたい“超魔術”を次々に成功させ、華々しい復活を遂げる……はずだった。
しかし番組を観た視聴者からは、「ガッカリ」の声が数多くあがっている。
この番組を楽しみにしていたという都内在住の50代主婦Aさんの話。「私の脈拍は止まりませんでした……。まぁ、最初から半信半疑でしたけど」
さらに視聴者が拍子抜けしたのが「瞬間移動」のコーナーだった。番組では、マリックが小さいボックスの中から2匹の白いネズミを取り出し、そのボックスの上で袋に包むと、いつの間にかタレントの有吉弘行が閉じ込められている大きな棺にネズミが瞬間移動していたというマジックが披露されたのだが……。
再びAさんがいう。
「スタジオのタレントたちは驚いたフリをしていましたけど、小さなボックスの上蓋が開閉式になっていて、マリックさんがその中に2匹のネズミを隠したのがテレビ画面からでもバレバレでした」
※週刊ポスト2011年3月11日号