中国命理学研究家の林秀靜さんによると、「風水は中国四千年の知恵を結集した環境学」とのことで、家の中の環境を整えて気の流れを良くすれば運気が上がるという。
「陽の気が強いと口論も増えます。“陰の気”が強いと気分が塞ぎがちに。どちらが良いということではなく、大切なのは陰陽のバランスを整えること。さらに“五行説”という思想では、すべてのものが木、火、土、金、水という五行の気からなり互いに影響し合っているので、そのバランスの調整も重要となります」(林さん)
家の中で気が滞りやすいといわれているのが、水道などの「水気」とコンロなどの「火気」を同時に使うキッチンで、運気としては主に健康運と金運を司るという。そして、風水に取り入れられている「陰陽説」という思想で見ると、光や音を発したり、電気で動く家電は「陽の気」を発する。つまり、キッチンやダイニングにどんな家電をどこに置くかによって、健康運と金運に影響が出るというわけだ。
そこで、今回は家の中の気の流れをよくするための家電の置き方・選び方を林さんにレクチャーしてもらった。
【冷蔵庫】
冷蔵庫は金運を示すところ。「食糧は富の象徴なのである程度いっぱいにして、常に整理整頓しておくことが大切。マグネットなども貼りすぎに注意。貯蓄したい人にはブルーや黒の大型冷蔵庫がおすすめ。白の冷蔵庫でも、黄色やオレンジ色のマグネットなどを2~3個貼れば、金運アップ可」。
【炊飯器】
お米を炊く炊飯器は、陽の気を多く発する家電。「食べ物を煮炊きするものなので健康運を示します。置く場所は、部屋の角がベスト。丸い形は仕事運をアップさせ、主婦の家事力も向上。四角い形は金運を上昇させます」。
【ペンダントライト】
ダイニングテーブルをペンダントライトで照らすのは吉。「ただしライトが頭上にくるのは形殺といって、頭痛になったり、判断が狂ったり、思わぬ事故に遭いやすくなるので要注意。テーブルの中央に配置しましょう」。
【ガスコンロ】
カウンター式やアイランド型のキッチンは風水的にはあまり良くない。「コンロの向こう側に壁がないと、火元が安定せず気持ちも落ち着かなくなりがち。油ガードなどで“壁”をつくりましょう」。またコンロが家の中心から西北にあると仕事運ダウン。「火を使わないIH機器に変えるのがベター」。
※女性セブン2011年3月10日号