JALの経営破綻により、廃部が決まっていた女子バスケットボールチームの「JALラビッツ」。2月20日には女子日本リーグのラストゲームに快勝し、有終の美を飾った。
実はラビッツにはJAL正社員として客室乗務員(CA)をこなす主力の美人2選手がいた。チーム主将でアジア選手権の日本代表に選ばれた岩村裕美選手(29)とアテネ五輪にも出場した矢代直美選手(33)だ。これまで過酷な二足のわらじを実践してきた2人だが、チームの譲渡先となっている「新潟アルビレックスBB」に仮に移籍するとなれば、当然JALは退社しなければならない。
選手たちの去就について、JAL広報部はこう話す。
「ほとんどの選手やスタッフは嘱託社員なので、新潟に行くか引退・退職するかの2つの選択肢しかありません。ただ、岩村と矢代については正社員なのでJALに残る道も残されています」
しかし、そう簡単にJALに留まれるのかと疑問視する向きもある。「これまで一生懸命働いてきたCAやパイロットがいとも簡単にリストラに遭っている中、社業を片手間にバスケをやってきた選手が会社に残るとなると、社員間の軋轢を生む結果にもなる」(JAL社員)
新潟に無事移籍できても茨の道が待っている。「いくらプロ契約といっても、一般のJAL社員と同じ給料をもらい、休日試合手当や優勝ボーナスも貰えるいまより好待遇になるとは考えにくい」(チーム関係者)
※週刊ポスト2011年3月11日号