ビジネス

初心者でも簡単! FXシステムトレード「MT4」徹底活用術

 FX(外国為替証拠金取引)で利益を出そうと思っているのに、いつも裏目、裏目に……、と嘆いているあなたにぴったりなのがシステムトレードだ。システムトレードならプロが作った自動売買プログラムが簡単に利用できる。今回は今最も人気のあるシステムトレードツールのひとつ、「メタトレーダー4(MT4)」を使った自動売買を紹介しよう。

 * * *
 MT4はロシアのメタクォーツソフトウェア(MetaQuotesSoftware)社が開発したシステムトレードツール。無料で使える上に、自由にカスタマイズができることから世界中の投資家に人気がある。チャート機能が優れているので、自動売買を行なわずにチャート分析だけに利用している人も多い。

 MT4 はインディケーター、EA(Expert Advisor) と呼ばれる2つのツールを組み込んで使用する。インディケーターは移動平均線やストキャスティクス、MACDなどのテクニカル指標をチャート上に表示するもの。ベーシックなものからユーザーが独自に開発したものまで、さまざまなインディケーターが公開されており、自分の好みに応じて組み込むことができる。

 EAは自動売買のためのプログラムのこと。MT4にEAを組み込めば、決められた戦略に基づいて自動売買をしてくれるわけだ。EAは自分で開発することもできるが、世界中で何万本というEAが公表されている。個人投資家からプロまで、さまざまな人が開発しており、優秀なものもたくさんある。有料のものも多いが優秀なEAさえ見つければ、初心者でもプロと同様の運用をすることが可能だ。

 重要なのは「いかに優秀なEAを見つけ出すか」ということ。海外にはランキングサイトなども数多く存在するが、日本にはまだない。自身でもEAの開発を手がけるトラヴィスコンサルティング代表取締役の畠山一教さんは、EA選びのポイントをこう語る。

「もっとも大事なのはバックテストの結果です。バックテストは過去のデータを使って、売買の結果をテストしたもので、チェックするポイントは主に4つあります」

 畠山さんが勧めるチェックポイントは【1】チャートの種類【2】総トレード回数【3】勝率【4】最大ドローダウンの4つ。

 チャートの種類というのは、バックテストが、日足、週足、時間足、分足など、どのような期間のチャートで行なわれたのか、ということ。これはEAの良し悪しを判断するためではなく、そのEAが自分の取引手法に合っているかどうかを判断するためのものだ。

 トレード回数は、バックテスト期間中に何回の売買が行なわれたかを示すもの。たとえば勝率100%などと表示されているものでも、バックテスト期間中に数回しか売買が行なわれていなければ信憑性が低くなる。バックテストの期間が長く、トレード回数が多いシステムほど、信頼性が高いデータということができる。

 勝率はバックテスト期間中の売買のうち、どの程度勝ったかを示すデータ。バックテストを見るとき、ついこの勝率に目を奪われがちだが、勝率には損益の額が反映されていないことに注意する必要がある。たとえば、勝率90%という場合は10回の売買のうち9回は勝ったことになる。しかし、9回分の利益を1回の負けで失ってしまうこともある。勝率ではそれがわからないから、他のデータと複合的に判断する必要がある。

 ドローダウンは、資産が目減りした時の下落率の事を指す。自動売買では成果が出るまでにある程度の期間がかかるものが多い。成果が出る前に強制ロスカットにならないようにするには資金管理が重要となる。その目安になるのがドローダウンだ。最大でどの程度の資金の目減りがあるのか、事前に知っておくことが必要だ。

 今回は、実際に畠山さんが初心者のために特別に開発したEA「暁(Akatsuki)」を無料プレゼント。『マネーポスト』のホームページ(http://www.moneypost.jp)からダウンロードできるので、今すぐ、チャレンジしてみよう。

※マネーポスト2011年3月号

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン