ガーデニングを始めたいと思い立ったとき、初心者がまず悩むのは何を育てたらいいのかということ。『ベランダですずなり野菜』(カンゼン刊)の著者・深町貴子さんのおすすめは、「収穫までの期間が短く、成長過程に変化を楽しめるもの」。最初から何種類も挑戦するのではなく、まずは育てやすい野菜を1種類からスタートし、“収穫して食べる”経験をすることが大切なのだという。
育てやすいのはリーフレタスや小松菜などの葉もの野菜。収穫までの期間が短いうえ、小さなベビーリーフの状態でも食べられるので、成長に伴って味の変化も楽しめる。
それだけでなく、初心者にも簡単に育てられるものもある。たとえば、タイム。3~4月、9~10月が植え時で、日当たりのよいところで育てる。寒さには強いが暑さと蒸れに弱いので、水のやりすぎに注意。スープのだしに使えるほか、肉や魚のくさみ消しに大活躍。肉料理の消化も助けてくれる。
また、バジルもおすすめだ。植え時は4~6月で、これもまた日当たりのよいところで育て、茎の先端を摘むとわき芽が伸びて、新しい葉が出やすくなる。2週間に1回、追肥をする。イタリア料理に欠かせないハーブで、トマトとチーズとの相性は抜群。
さらにミニトマトも初心者にはいいかも。植え時は、種なら3~4月、苗なら4~5月。わき芽が出たら摘み取り、1本の主軸だけを伸ばしていく。最初の実がふくらみ始めたら2週間に1回追肥を。昼夜の温度差が大きいほど甘い実がなる。生で食べても、冷凍してもおいしい。
※女性セブン2011年3月17日号