ユニクロや楽天が社内で英語を公用化することを明らかにしたニュースは世間の耳目を集めた。是非はともかく、日本でもようやくグローバルカンパニーへの脱皮を図る企業が出始めたということだろう。ところが、中には実力の伴わない「外国かぶれ」の困ったちゃんもいるようで……。OLたちが語り合いました。
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ユリ(派遣・28歳):英語が社内公用語か~。絶対無理!
チカ(通信・28歳):ウチは近々そうなるらしい。外国人採用枠も年々増えてるし。
リサ(IT・27歳):グローバル化するのはいいけど、単に英語ができるだけのヤツがのさばるのは嫌だな。
マヤ(メーカー・25歳):私の部でも、部長の通訳係の帰国子女が勘違い女でさ。
すず(サービス・25歳):何やらかすの?
マヤ:まず、彼女の歓迎会からして1時間の遅刻。「何かあったの?」って聞いたら「リサーチしてました」だって。
チカ:何のリサーチだよ。
マヤ:さすがに部長が嫌味をいったら「海外ではよくあることですよ」と居直ってた。
ユリ:出た。治外法権アピール。困った遅刻魔はウチにもいる。フランスに留学してたコなんだけど、30分ぐらいは遅刻と思ってなくて、怒られると「オ~」とかいって肩すくめるの。
リサ:うわ~、定番!
すず:アレも多くない? ちょっとした失敗の時に「ウップス!」とかいうヤツ。
チカ:「ファック」とかもね。2~3か月ぐらいしか向こうに行っていない短期留学組に限って、よくいうんだよ?
ユリ:ついでに、私は外来語の英語発音も煩わしい。
チカ:はいはい。エネルギーをエナジーとか、ディレクターをダイレクターとかいう。
ユリ:ビタミンのことをヴァイタミンとかね。トドメは「カラオケ」の「キャラオキ~」。
すず:一人でいってろってね。
マヤ:態度が鼻につくヤツも多くない? 飲み会や接待でのお酌を「セクハラだ」とかいって頑なに拒むみたいな。
ユリ:ここは日本なんだから溶け込めよってね。ちなみに私は、外資の人が日本人同士のくせに外国風ニックネームで呼び合ったりしてるのも苦手。
すず:「めぐみ」を「メグ」、「えみ」を「エミー」くらいなら許せるけど、「智明」を「トム」、「大樹」を「ダニエル」なんてのは鳥肌が立つよ。
チカ:あと「譲二」は自分の名前のスペルを「George」って書くヤツ多いよね。
マヤ:ウチにもウザい先輩がいてさ。子供の時に海外で暮らした経験があるから、「なんちゃってクリスチャン」というか、ミドルネーム(洗礼名)があるらしいの。それがご自慢らしく、ご丁寧に名刺にまでミドルネームを刷り込んでんの。
※週刊ポスト2011年3月11日号