AV大国ニッポンを築いた男、「ヨヨチュウ」こと代々木忠監督(72)。彼の半生を追ったドキュメンタリー映画『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』(石岡正人監督)が公開中だ。その代々木監督が鶴瓶との面白エピソードを明かす。
――個人的に映画で一番笑ったのは、笑福亭鶴瓶さんが監督のことを聞かれて、「あの人はヤクザ」って言い切ったところで(笑)。
代々木:俺、彼とは頻繁に会っているわけでもないのに、なんかつながって、わかり合えたんですよ。彼の番組に出た後、夜中にケータイが鳴って、見たら全然知らない番号で放っておいたんだけど、あんまりしつこいから取ったのよ。そしたらいきなり、「柏木みな(女優)に手つけとるやろ!あかんで!」って(笑)。
――ビデオを見てたら、ちょっと他の女優とは関係が違うんじゃないかって思ったわけですね(笑)。
代々木:そう、「これは違う、観たらわかる」って。俺、関西弁だから最初どっかの不良かなと思ったのよ(笑)。結構向こうもでき上がってて。「あかんで、あの女は! 魔性の女やで!」って、性格をいろいろ言うわけですよ。「なんであんたそんなこと知ってるの? あの子、知ってるの?」って聞いたんだから。「そんなの観たらわかるわ!」って言うの。なかなかのもんですよ(笑)
聞き手■吉田豪