週刊ポスト誌上で「白鵬×日馬富士 疑惑の優勝決定戦」を告発した大関・日馬富士の元付け人・雷鳳(23)。彼によると、「幕内で確実にガチンコ力士といえるのは、今年の初場所の番付では4人だけ」だと証言する。その内の1人が安美錦(伊勢ヶ濱部屋)だという。雷鳳が語る。
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まず同部屋の安美錦は、実際に注射(八百長)を断わっているのを見ました。相手は誰かわかりませんが、交渉しに来た付け人に対して「いやいや、やらないやらない。無理無理」といっていた。
安美錦はあの朝青龍にもガチンコでぶつかっていました。朝青龍に勝ったとき、翌日の支度部屋で、朝青龍から「お前覚えとけ。巡業楽しみにしとけよ」と凄まれたこともあります。当時ボクは安美錦の付け人で、すごく怖かった。でも本人は、「どうしよう、巡業休もうか」と茶化していましたね(笑い)。仮に八百長で星の貸し借りをしていたなら、相手が脅しになんて来ないでしょう。
安美錦は若い衆が昼寝している間も、自分ひとりだけジムでトレーニングに励むような人で、夜遊びもしない。今でも力士の鑑だと思っています。
※週刊ポスト2011年3月18日号