東京、埼玉、千葉で起きた連続不審死事件で、3件の殺人罪などで起訴されている木嶋佳苗被告(36)。詐欺容疑での逮捕から既に1年半が経っている。捜査関係者が獄中生活を明かした。
「支給される食事では足りないのか、自分で弁当やお菓子を注文して食べている。こないだはハンバーグ弁当をペロリと平らげていました。運動も制限されているので、身体は大きくなる一方……不摂生と長期の取り調べが身体に負担を与えているようで、医師から薬を処方してもらっていました」
同地裁では来る公判に向けて公判前整理手続きが進められているも、長期化するのは必至の情勢だという。再び捜査関係者の話。
「起訴内容を認めれば3人を殺害したことになり、極刑も確実。雑談には応じるんですが、殺人については、『黙秘します』とダンマリで、貫禄すら漂っている。検察は状況証拠の積み重ねで公判を維持させるつもりでしょうが、自供も直接証拠もない。展開が読みづらい裁判員裁判を闘うだけに、検察側にも不安が残る」
関係者の間では初公判は来春にずれ込むと見られている。“完食”“完黙”の被告に、検察の打つ手が見物だ。
※週刊ポスト2011年3月18日号