現代はまさに昇進とリストラが紙一重の時代。後ろ指さされることなく仕事人生を充実させ家族の生活を守る――そんな「幸福な出世」の法則について検証してみた。
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やる気十分で一生懸命働いているのに、何かが間違っているために結果が今ひとつになってしまう―そんな「残念な人」の人間関係や段取り、時間の使い方を軽妙に論じたベストセラー『残念な人の仕事の習慣』。著者でビジネスコンサルタントの山崎将志氏は、「出世する人」の仕事の習慣をどう捉えているのか。
「正攻法では課長までが出世の限界です。課長は個人としての能力が人並みにあり、部下をある程度任せられる人物であれば誰でもなることができます。
ところが部長となると、会社が必要とする人に電話一本で会えるような社外の人脈が必要です。出世する人はセミナーに出ても講師や聴講者と名刺交換して必死に人脈を作っています。
そして役員になる人は、飛び抜けた教養が必要です。仕事は部長以下でまわるのだから任せておけばいい。役員は本業以外でも人を魅きつけることのできる教養人しかなれません」
※週刊ポスト2011年3月18日号