離婚する、しないは別として、いざというときのためにも、離婚するための知識は得ておきたいもの。どうせなら女性に有利に!という、離婚の進め方とは?
調停や裁判になったとき、裁判所に見せる証拠は明確であるほどいい。さかきばら法律事務所の榊原富士子さんは「裁判所はまず、パッと見てわかる証拠で判断します。“これは証拠になるな”と思うものがあれば、できれば写真かコピーをとっておきましょう」という。
言葉の暴力などの場合はICレコーダーなど録音機器を使って録音するほか、日記も書いておきたい。「●月●日にどんなひどい言葉を投げられ、精神的苦痛を受けたなど、日付とともに内容を細かく記しておくと、証拠になります」(榊原さん)。とにかく気になることはすべてノートにメモすること。
例えば、競馬やパチンコに給料を注ぐギャンブル夫が生活費を入れてくれない場合だと、馬券などを写真に撮るかコピーしておくのがベスト。「ギャンブル夫はたいていそれを否定しませんが、生活費を入れたか、入れないかははっきりしないことも。振込明細や振り込まれる通帳の中身などをコピーできればいいのですが、難しいようであれば、“毎月、3万円しか生活費を入れてくれない”などノートにメモしておきましょう」(榊原さん)
また、夫の不倫を決定づけるような写真やメールがあれば、携帯電話のカメラなどで撮影しておくのもよい。「最近は不倫相手とのメールが証拠となるケースが多いです」(榊原さん)。不貞が確定した場合、不倫相手にも慰謝料を請求できるが、金額は約50万~300万円。「相手の資力や浮気年数などにより金額は変わります」(榊原さん)
しかし、証拠集めにも注意が必要。夫婦といえどむやみに相手の携帯電話をチェックするのはバレたらこちらに不利な材料になる場合もあり慎重に。探偵社は証拠集めに便利だが、お金もかかるため最後の手段に。
※女性セブン2011年3月24日号