人脈形成の手段の一つに、出身大学のOB会が存在する。学閥とまではいかなくとも、同窓であれば親近感がわくし、上司の立場であれば後輩を引き上げてあげたいと思うのが人情だ。
そんな中でも慶應義塾大学といえば、「OB間のつながりが強い」といわれるが、実際はどうなのか? 『慶應の人脈力』著者の國貞文隆氏がその重要性について解説する。
「慶応は三田会、早稲田は稲門会、一橋は如水会と、大学のOB会は人脈形成に大きな影響を与えます。とくに三田会は28万人が所属しているとされており、ゼネコンなどでは評議員の票の取りまとめをすれば仕事を融通してもらえることもあります。ただ、あまりに活動に熱心になりすぎると嫉妬を受けやすいので要注意です」
※週刊ポスト2011年3月18日号