日本全国津々浦々にバカ夫はいるもの。今回、不満をぶちまけてくれる結婚14年目のRさん(37)は、全身タイツのもっこり夫(40)に悩まされているという。
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ほんとにもう、やめてほしいんですけどね。数年前に友達の結婚披露宴の司会をした夫のことが話題になって、次から次へと依頼がはいって、本人もその気になっちゃって。4月から6月までの3か月で6件も予約がはいってるんです。決まった料金のほか、ご祝儀もはいるから、夫はいい小遣い稼ぎでしょうけど、あんなことされるんじゃ、こっちは恥ずかしくて…。本気でやめてほしくて昨夜もそれで大ゲンカです。
夫が私の実家の解体業を継いだのは10年前。それまで売れない役者をしつつ、飲食店でバイトしていたんです。それがいまは朝早くから真っ黒になって力仕事。うっぷんがたまるんでしょう。司会業を頼まれると人が変わったみたいにイキイキするんです。
最初はドーランと濃いアイシャドーを“塗る、塗らない”で、私とモメていましたが、いま思えばかわいいもの。取引先の社長の息子が結婚することになって、「ぜひに」と請われて夫が司会。私も出席したあのときの衝撃は忘れたくても忘れられるものではありません。
「それでは新郎新婦といっしょに、私もお色直しをしてまいります!」といって、数分後、登場した夫はパツンパツンの全身タイツ姿。そして新郎新婦の目の前でバレエのようなダンスを踊り出したんです。役者修業時代にバレエのレッスンもしていたからターンもジャンプも一応はできる。けど、誰もそんなの見てはいない。視線はぜんぶ夫の「もっこり」へ集まっています。それはそれは大爆笑ですよ。最近、夫に司会を頼んでくる新郎新婦は夫の“もっこりダンス”を披露宴の目玉にしているそうです。
こんな夫に私は「恥ずかしいとは思わないの!」と泣いてやめさせようとしましたが、どうしてもやりたいんでしょうね。私にナイショで引き受けてしまうこともあるんです。疲れましたよ。「せめて私が出席するときはやめて!」とお願いしてしばらくは守られてましたが、それもなし崩し。
先日は、夫の“もっこりダンス”のあと、女友達に「あなたのダンナの、すばらしいわね~。うらやましいわ~」と耳打ちされました。冗談じゃない。もっこりはハリボテもいいところ。ダンサー用のプロテクターに布をつめて、大きくしているの、私は知っているんですから。実際ですか? 太いミミズといったところですよ!
※女性セブン2011年3月24日号