自らも株主優待投資を実践している経済アナリストの森永卓郎氏。森永氏が株主優待狙いの銘柄選びのポイントを解説する。
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株主優待は、どんなに実質的な利回りが高くて魅力的に見えても、自分で使えるものでなければメリットはありません。したがって、株主優待狙いの銘柄選びのポイントは、まず自分の生活の中で確実に使用し、なおかつお得感のあるものを選ぶことです。
それから、優待目当ての投資では、最小単元でちょっとずつつまんだ方が、実は利回り的には有利だということは知っておいて損はないと思います。
例えば、ビックカメラでもらえる買い物優待券は、1株以上で3000円分、5株以上で5000円分、10株以上で1万円分などとなっています。利回りだけから考えると1株だけの保有が一番お得。そうすることで、多くの優待銘柄に分散投資することが可能になります。
そうした点に留意した上で、久々の株価上昇局面の到来期だからこそ、楽しく得する株主優待を上手に満喫してください。
※マネーポスト2011年3月号