自らも株主優待投資を実践している経済アナリストの森永卓郎氏。森永氏が注目している“買い物系”と“乗り物系”の優待銘柄を紹介しよう。
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買い物系では、ダイエーとイオンがまずは注目です。例えば、ダイエーでは、セール指定日に提携クレジットカードを見せれば5%割引が受けられ、その上に株主優待カードを見せるとさらに5%割引となり、提携カードにポイントまで貯まります。
実際、私は最近ダイエーに行った際に、定価6000円だった3000円のセール品のズボンを5%引きの5%引きで買いました。ちゃんとしたズボンが約2700円と、ユニクロより安い値段でゲットできたのです。イオンは保有株数によって優待割引率が変わりますが、同様の技が使えます。
車を持っている人なら、オートッバクスセブンは要注目です。そもそも優待利回りが高いだけでなく、有効期限1年の優待券が半期に1回送られてきて、それを2期分を重ねて使うことが可能なので、非常に助かります。
ドラッグストアチェーンを展開するスギホールディングスは、商品が5%割引となる株主優待カードがもらえます。ドラッグストアの商品が5%引きとなるのはお得感が高いですよ。家電量販店をよく利用する人ならビックカメラ。同業他社に比べて、優待利回りはかなり高いといえます。
乗り物系では、飛行機をよく利用する人にとって、全日本空輸(ANA)はメリットが大きいといえます。単元株(1000株)保有で国内線全線が片道1区間50%割引になる優待券が半期に1枚もらえます。
ただし、5月に届く上期分の優待券の有効期限は1年間ですが、下期分は半年間となっているので注意してください。
帰省や出張で新幹線など鉄道利用の多い人は、やはり東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)。それぞれ営業路線内の運賃や料金が割引になる優待券がもらえますが、どうした訳か、割引率はそれぞれ違う。JR西日本が一番高くて何と50%引き、JR東日本は20%引き、JR東海は10%引きとなっています。
※マネーポスト2011年3月号