芸能界のラーメン王、勝俣州和さん(46)が行きつけの店は『いつ樹』。勝俣さんがラーメンの旨さに開眼したのは上京してから。
「大学の友人と新宿で飲んだ後、とどめに『桂花』に行ったんですよ。それまで醤油味しか知らなかったので、あの豚骨スープを飲んだとたん、『なんだこれっ~! なんだうめぇ~!』と物凄く驚いて」
麺喰い道への一歩は『東池袋大勝軒』の創業者・山岸一雄さんとの出会いだった。「山岸さんのドキュメンタリー番組を見てどうしても会いたくなり、行列に並んで食べました」
以来足繁く店に通い、“ラーメンの神様”は、勝俣さんの“オヤジ”になった。
「山岸さんは黙々とラーメンを作り続けて一生の大半を過ごしてきた。どんぶりの中に人生が詰まっていて、その一杯を味わうことで、多くを教わった気がします」
テレビや雑誌から集めた情報ストックは膨大。感想もノートに記録している。
「ロケ先でもノートを読み返して、この近くならあの店があるな~とウズウズ。時間が作れたらすっ飛んでいきます」
※週刊ポスト2011年3月25日号