3月11日に発生した東北関東大震災について、お隣の韓国でも関心は非常に高い。中央日報は社説で、<もっとも近い国であるわれわれが真っ先に駆けつけなければいけない。友人として、韓民族の隣人愛を示そう>(3月11日付)と支援を訴える一方で、<ネットを通じて韓国の若者が日本の苦痛を楽しむかのような態度を見せないか>(同)と心配する記事を載せた。
しかし、韓国の人々は、むしろ過熱する自国メディアの報道に不満を抱いているようだ。
多くの韓国メディアは、巨大地震の発生で日本列島が海の中に沈没するストーリーの映画『日本沈没』に言及し、<日本沈没><映画が現実化するとは>などと大々的に報道した。
これが視聴者のひんしゅくを買い、「この見出しは何だ。下劣な扇情記事だ」「韓国人として恥ずかしい」との批判があふれた。
また、SBSテレビが被災地の様子を効果音付きで伝えたことも「不謹慎だ」と視聴者の怒りを買った。
さらに韓国MBCテレビのキャスターは、地震によって「新韓流ブームが萎縮する可能性がある」と発言。これにはネット上に「日本人が亡くなっているときに韓流ブームについて報じるべきではない」「隣国で大災害が起きているのに自分のメシの種の心配か」との大ブーイングが殺到した。
※女性セブン2011年3月31日・4月7日号