日本の政治はこれまで、数々の名言・迷言によって彩られてきた。しかし、菅内閣ほど多くのネタを短期間で提供してくれた内閣は過去にない。陰の総理といわれた仙谷由人・前官房長官の迷言録をまとめてみよう。
■自信満々時代(2010年6~8月)
「菅は弁理士、オレは弁護士」(官房長官就任直後に親しい人物に)←総理より偉い“オレ様長官”の誕生
「蓮舫を参院に担ぎ出したのは私。旦那(村田信之氏)に育毛剤を渡して口説いた」(6/16蓮舫氏の集会でのスピーチ)←安いギャラ!しかも効かなかったみたい
「(手にしていたiPadについて聞かれ)前からずっと、ね。記者の皆さんも自己投資しなさいよ」(6月下旬、自宅前で)←5月に発売されたばかりなのに「前から」?
■妄言連発時代(2010年9~12月)
「柳田(法相)には漁船問題を“うまくやってくれ”といったが、あんなことをするとは……。あいつは若い頃は麻雀ばかりやってダメなやつだった」(尖閣漁船の中国人船長釈放後、党幹部にボヤいたとされる一言)←じゃあ、アンタがうまくやれ
「ねじれ国会下で(参院の)19議席を持つ公明党の存在は地球より重い」(10/23オフレコ懇談)←民主は軽すぎる
「すべてじゃなぁ~い?」(10/25オフレコ懇談で衆院補選敗北の原因について)←ご自身も含まれてますよね
「暴力装置でもある自衛隊」(11/18参院予算委)←左翼活動家の血が騒いだ?
■崩壊一直線時代(2011年1~3月)
「(にやけ顔で)あなたは一人暮らしなの?」(1/6法務省を訪問した女優・福田沙紀に)←だったらどうするの?
「官邸の囚人生活から解放され、名前の通り自由になった」(1/26民主党本部での会合)←あなたはむしろ「看守」でした
「河村(名古屋市長)の手法はヒットラー」(1/29遊説先の名古屋)←海外なら侮辱罪
「蟻の16穴。あ、党員資格停止の小沢(元代表)を加えれば17穴か」(3/3オフレコ懇談で語った16人の会派離脱の感想)←やっぱり穴だらけ
※週刊ポスト2011年3月25日号