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津波から避難 遠くよりも高く逃げることが重要、海抜も確認

3月11日の東北関東大震災発生から、いまなお余震が続き、関東地方を大地震が襲う可能性も指摘されるなか、今後、地震、津波がきたらどう対処すべきだろうか。

海岸近くにいるとき大きな揺れを感じたら、即座にその場から離れる必要がある。津波は猛スピードで迫ってくるので所持品を考えている暇はない。K&T防災研究所所長の森田武さんは、そのとき“遠くより高く”に逃げることが重要だという。

「できるだけ津波から遠くに離れたい一心で内陸に車で向かう人が多いんですが、渋滞しているとその先には進めません。その間も津波は時速数十キロメートルの速さで迫ってくるので、気付くと後ろに津波があり逃げ場を失ってしまいます。揺れを感じたら、遠くではなく、高い場所をめざすべきです」

避難する際は、津波の高さを気にかけつつ、高さ10メートル以上の場所に移動すべきと森田さんはいう。建物なら鉄筋コンクリートなど、頑丈な建物の5~6階が“安全圏”となる。

しかし、こんな盲点もある。

「その地域の海面からの高さにも注意しましょう。もともと海抜の低い地域では、高いビルに上っても海面からの高さとしては決して高くならないこともあります。 “水は低いところへ流れる”ものです。建物の高さを過信せず、あらかじめ住まいの地域の海抜を調べておきましょう。そのうえで避難先の目星をつけておくことです」(森田さん)

※女性セブン2011年3月31日・4月7日号

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