夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、ご主人(37歳)が不動産会社勤務の奥様(36歳)。この4月、長女が小学校入学です。
* * *
半年前から「贈ってもらう物が重なると困るから、ハッキリと『これが欲しい』と話しておきましょうよ」と主人にいっておいたんです。
でも、主人は「お互いの両親だけならともかく、伯父さんはくれるかどうかも分かってないのに、請求っぽいことはできないよ」と反対。
そしたら、タイガーマスク運動が影響したのか、両親、祖父母、伯父から届いたのは全てランドセル!
「5個もどうすんのよ!」「う~ん、月曜から金曜まで毎日変わりばんこに背負って登校するとか?」「アナタのおばあちゃんなんか、『ランドセル姿で校門前に立つ写真を送って』と電話してきてるのよ」「う~ん、写真を送るしかないか」
でも、入学式にランドセルを1個ずつ背負った姿を撮っていたら変に思われるので、3月中旬の日曜日、娘を連れ、ランドセル5個を車に積んで小学校へ。
すると、主人が「ん? おばあちゃんのくれたランドセルはこれでよかったっけ?」と首をかしげるので、「なんでチェックしとかなかったのよ! 色も違うし、間違った写真を送っちゃったらどうすんの! だいたい、アナタはさァ……」と憤る私に、娘は「ママ、正面から撮れば、ランドセル全部は写らないから」だって。
うーん、納得!
※週刊ポスト2011年4月1日号