3月6日、7日に菅政権の目玉である「規制仕分け」が行なわれた。その現場の様子を報告する。
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2009年12月に行なわれた最初の「事業仕分け」は国立印刷局市ヶ谷センターの体育館で行なわれ、最終日には1日で2000人近い一般傍聴者が詰めかけた。ところが、3月に行なわれた規制仕分けの最終日は、たったの260人。
そういえばこれまでの仕分け会場が市ヶ谷、日本橋、永田町などだったのに比べ、「規制仕分け」会場は五反田と少し都心から遠ざけられたような。そのうち官邸から「仕分けの結果、仕分け会議は廃止」などと突き付けられたりして……。
一般傍聴者を集めるためか、規制仕分け会場となった五反田TOCビルの1階には、仕分け会場の案内が出されていた(会場は13階)。そして、そこには「ただいま蓮舫大臣仕分け中!」の張り紙が。タレントか何かと勘違いしてません?
残念なことに会場が最も盛り上がったシーンは、仕分けとは何の関係もなかった。それは、仕分け傍聴マニアを自任するロックンローラー・内田裕也が会場を訪れ、同じく傍聴席にいた東国原英夫・前宮崎県知事に「都知事選に出るなら一票入れてやる」と話しかけた時であった。トホホ。
※SAPIO2011年4月20日号