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阪神大震災 子供引き取り500万円の見舞金狙う例あった

 明日、1年後、そして5年後の日本を考えよう。1年後、確かな再起のために――。阪神大震災の教訓は重要だ。

 地震発生が平日の午後とあって、家族が別々の場所で被災した結果、学校に通っていた子供だけが助かったケースも多かった。

「阪神大震災では、多くの場合、両親を失った子供たちを親戚などが引き取ったが、なかには子供についてくる500万円の見舞金目当てだったケースもありました」(神戸市関係者)

 引き取られた後、中学卒業後の消息が追えなくなった子供も多かったという。こうした教訓を生かし、『阪神・淡路大震災の教訓情報分析・活用調査』委員会のメンバーで、関西学院大学災害復興制度研究所の室崎益輝所長はこう提言する。

「市や県が社会的な施設を作って、心の傷を負った子供を育てるシステムも必要ではないか」

※週刊ポスト2011年4月8日号

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