特別調査委は3月末までに八百長を自ら認めた力士ら3名に加え、新たに約20名の八百長関与を認定。その処分をもって本場所の再開に突っ走る腹づもりだ。
「例年、夏場所の前売り券発売が始まるのは4月9日。夏場所を開催できるよう、それに合わせて無理矢理収束に向かわせた感は否めない。しかし、全容解明にはほど遠い」(相撲担当記者)
その証拠に、伊藤滋・座長は25日、「(真相など)わかるわけないだろ」と放言。調査の進展についても、「0%だ。もっとカネと時間をかけて捜査権までもらったら(真相解明)できた」などと開き直っていた。
「地震発生以降、八百長追及で詰めていた社会部の記者たちが姿を消し、顔なじみの番記者のみとなって、追及も急に甘くなった。それに、本職が都市計画学者の伊藤さんは、被災地が気になって心ここにあらずという感じ。“こんなことに付き合っている場合かと思ってね。すぐに辞めて早く現地に行きたいよ”なんていっていました」(前出の記者)
※週刊ポスト2011年4月15日号