日本全国で節電への協力が呼びかけられているなか、すでに主婦たちからは“節電疲れ”のため息も聞こえてきている。では、主婦たちの大きな負担にならないような、簡単できて効果の大きい節電法とは、どんなものなのだろうか。節約アドバイザーの丸山晴美さんは、家庭で使う電気の4割以上を占めるエアコンと冷蔵庫に注目する。
「エアコンは使わないのがいちばんですが、月1~2回のフィルター掃除をするだけで運転時の消費電力を年間約2.7%カットできます」(丸山さん)
一方、冷蔵庫の節電には“食材をつめこみすぎない”ことが重要だという。
「容量の半分程度にしてすき間を作れば、消費電力量は年間約5.8%減らせます」(丸山さん)
計画停電が行われている関東地方で節電が必要となるのは当然のことだが、西日本ではどうなのか。西日本の家庭で節電すると、関東地方の電力不足解消につながるのだろうか…。
東西の電力会社は、それぞれ使用する発電機の周波数が異なっている。現在3つの周波数変換施設があるが、これらをフル稼働しても送電できるのはわずか100万kW。そのために、西日本でいくら節電しても、東日本の電力不足への協力にはつながりにくい。
ちなみに、実は節水も節電につながるという。
「浄水や各家庭への配水、下水処理など、すべての段階で電気を使用しています。節水すればそれだけ浄水量なども減り、節電効果があるんです」(丸山さん)
※女性セブン2011年4月14日号