国内

被災地公衆便所で女性待ち伏せ男「ちっ!男だから無理だな」

 東日本大震災の被災地では、女性をターゲットにした強盗や強姦といった犯罪も危惧されている。地元歓楽街で働くホステス嬢の間では、「夜間外出する女性を狙ったレイプ集団がいる」といった話が、まことしやかに語られているという。

 自警団メンバーの青年はこう語る。

「夜に外を出歩いていて、急にお腹が痛くなった。公園の男性用トイレに入ろうとすると、ドアが開かない。壊れていると思って、やむを得ず女性用に入りました。すると、隣の男性用で、携帯電話でひそひそ話す男の声が聞こえる。

『ちっ! 男だから無理だな。戻るわ』

 そして足音が遠ざかった。もしその時、女性が来ていたらどうなっていたのでしょうか……ぞっとする」

 この青年は、当初は木刀を持って見回っていたが、この出来事を機にして、自警団の一員となった。巡回は主に、夕方以降に複数回。5人一組で構成され、地元警察官と連携をとってパトロールを行なう。

 実際に成果もあげた。仙台市宮城野区蒲生地区で自警団を結成した二瓶透さんがいう。

「深夜、営業していないコンビニに侵入していた若者を捉えました。『何してるんだ!』と大声で叫び、取り囲んだら相手も観念しましたね」

 その後、自警団は、なすすべもない若者を警察に引き渡したという。

※週刊ポスト2011年4月15日号

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