4月7日、オフだったSMAPの中居正広(38)は、福島第一原発から約60kmのところにある福島県内のある避難所を訪れた。そこでは現在、原発事故による避難地域から来た約200人が生活を送っている。避難所となった学校の教頭が当日の様子をこう話す。
「いらっしゃる4、5日前、東京で飲食店を経営されているAさんという男性から学校に電話がありました。これまでも何度かボランティアのかたが炊き出しをしてくださっていたので、同じような感じかなと思っていたわけです。中居さんがいらっしゃることは全く知りませんでした」
当日の午前9時前、男女十数人のボランティアがマイクロバスで同校に到着した。校内にある事務室で、電話をかけてきたAさんと校長、教頭の3人で炊き出しの打ち合わせを始めた。ひと通り終わったところに現れたのが白いニット帽にスポーツサングラス、白いマスク姿の男性だった。マスクを外しながら「SMAPの中居です」と挨拶されたものの、教頭は最初、「えっ?」という感じで誰だかわからなかったという。
「まさか中居さんがここに来るなんて全く想像していなかったですからね。すると、もう一度“実はSMAPの中居なんです”といって、今度はサングラスも外して挨拶をされたんです。本当にびっくりしましたよ」(教頭)
中居は「今日はプライベートですから、ぼくが来たということは黙っておいてください」と申し出たという。中居が来たとなれば、そのことで騒がしくなり、炊き出しどころではなくなるかもしれない。そうなっては、逆に迷惑となり、それは本意ではないということだった。
※女性セブン2011年4月28日号