ようやく計画停電の“終結宣言”が出たとはいえ、まだまだ安心はできない。国が各家庭に求めているのが、せめて15%の節電。では、どの家電でどのくらい節電したらいいのか? そこで今回は、テレビ、DVD、パソコンの節電方法を専門家に聞いた。
テレビの消費電力もバカにならない。32インチのプラズマテレビの場合、1時間の消費電力は約204Whに上る。25インチのブラウン管では87Wh、最も普及している液晶テレビでも20インチで41Whを消費する。
「企業ではいま、昼休みを1~2時間長くするシエスタの導入が検討されていますが、家庭でも導入し、テレビをつけずに1時間お昼寝をしてはいかがでしょうか」(節約アドバイザー・丸山晴美さん)
使っていないつもりでも、意外なほど電力を消費しているのが家電製品の待機電力だ。
「例えばDVDやブルーレイレコーダーの起動時間を速くするモードでの待機電力は10~20Wh。それらのモードを解除するだけでも1日240Wh以上の節電になります」(早稲田大学先進理工学部教授・松方正彦さん)
パソコンを立ち上げた後、しばらく使わない状態が続くと画面が暗くなる。でも、この状態で省エネになっていると思ったら大間違い。
「“モニターオフ”といい、実は画面をオフにしているだけで、本体は動いている状態。画面は暗くても電力をたくさん使っています。本体も実質オフにする“システムスタンバイモード”にすれば、1時間あたり74.3Whも節電になります」(松方さん)
システムスタンバイの状態にするには、スタートメニューから「シャットダウン」を選択した後、「実行する操作」から「システムスタンバイ」を選ぶ。ちょっとその場を離れるときくらいはいいけれど、しばらく使わないときはこのモードに。2時間で約150Whの節電になる。
※女性セブン2011年4月28日号