資生堂リサーチセンター研究員・根岸茜子さんによると、たるみは年齢に大きく関係していて、「年齢とともに筋肉量や代謝が落ちると、筋肉や皮膚が大きくなった皮下脂肪などの組織を支えきれなくなり、たるみやすくなります」とのこと。また、「40才を過ぎると、子宮を守るためについていた腹部の皮下脂肪が役割を終えて余り、背中などにも散らばります」と、お腹まわりの脂肪がほかの部分のたるみになるケースも多いという。
そんな脂肪解消のために筋肉が重要だというのは、スタジオボディーデザイン代表・加藤康子さん。「脂肪を燃焼する筋肉量をつければ部分やせは可能。ただし、消化に時間がかかるものを就寝前に食べないなど、食生活にも注意が必要です」と、筋肉とともに食生活の重要性を説いた。
また、管理栄養士の大島菊枝さんは、「老化が進むと、酵素や細胞の働きが弱まり、摂取したカロリーを消費する力も弱まるため、若いころと同じ量を食べていると太る原因に。脂肪燃焼効果のある食材を取り入れるなど、食事内容を工夫して」と指摘。
ちなみに、大島さんに脂肪燃焼を助ける食材について聞いてみると、「しょうがやヨーグルト、脂質の代謝を促すビタミンB2を含む納豆などがおすすめです」。さらに、太りにくい食事方法として「カロリーを吸収しやすい空腹時は、米や肉を食べる前にサラダや野菜ジュースを。食べすぎ防止にもなります」とアドバイスした。
※女性セブン2011年4月28日号