鋭い市場分析で、日本株や新興国投資のカリスマとして知られる戸松信博氏(グローバルリンクアドバイザーズ代表)は、震災後の日本株投資について、「普段は大きく下がらない銘柄を安値で仕込んでいく好機」と考えているという。同氏がこれから「上がる株」として注目しているのは「サイバーエージェント」(東証マザーズ・4751)である。
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原油をはじめとする資源は世界的に需給が逼迫しており、長期的な上昇は避けられないと見ている。そうしたなか、「モバゲー」を運営するディー・エヌ・エーを筆頭に、ネット関連株は全般的に資源価格上昇によるコスト増の影響を受けにくく、おそらく今後、ますます注目される分野となるだろう。
そこで目を向けたいのがサイバーエージェントだ。同社は東証マザーズの代表的な銘柄で、東証マザーズ指数の構成ウェイトでは2割強にも及ぶ。原油高の影響でネット株が選別されて上昇の兆しが見られるようになれば、真っ先に上昇していく可能性が高い。
有名人が多数参加するアメーバブログ(Ameba)などの好調により、足下の業績も右肩上がりで推移している。2011年9月期第1四半期の売上高は前年同期比34.3%増、経常利益は同63.9%増と好調そのもの。通期の業績予想も上方修正している。
もし同社株が20万円程度まで下がってきたらぜひ狙いたい銘柄といえるだろう。2年以内に株価倍増も望める。
※マネーポスト2011年5月号