東日本大震災や福島原発事故に伴う消費ムードの低迷、節電による小売業の営業時間短縮や自粛ムードが完全には払拭されていないものの、ネット通販は購買トレンドのひとつから、日常の消費活動として定着しつつある。
市場規模も年々拡大しており2010年7月に出された経済産業省の調査結果では、前年比10%増の約6.7兆円という数字だ。
先行きの見えない時に需要の高い“すごもり”型の消費も、ネット通販に繋がりやすい――といった背景もあるが、復興支援には積極的な消費活動が必要な状況にあり、それに呼応する形で東北地方のお取り寄せ特集なども人気が高まっている。
そんな中“復興支援!”とお取り寄せグルメを楽しむ際にも、ポイントが貯められたり、プレゼント企画に参加できるキャンペーンが開始した。
2011年3月14日からスタートした「ネットもVisaでgo!」は、最大10万円、1万円、2000円のAmazonギフト券が合計5000名に当たるキャンペーンで、賞金総額は1270万円。
期間は2011年8月末までで、毎月エントリー可能という参加方法は、ネットショッピングでVisaカードを使って5000円以上の買い物をした後、キャンペーンサイトで応募フォーム入力するだけ。
今必要なのは、消費を積極的に楽しむマインドだ。
最近は東北の蔵元が「日本酒を飲んで!」と呼びかけたり、Facebookでも「茨城の野菜を食べよう!」と呼びかける動きが出ている。消費すること自体が復興支援に繋がるとの意識も出てきた。
ギフト券狙いでも、復興支援のお取り寄せでも、もはや「不謹慎!」などといっている場合ではないだろう。まず経済を動かすのは個人の消費活動なのだから。