乳がんのために亡くなった田中好子さん(享年55)。35才で結婚すると、まもなく乳がんが発症。手術で腫瘍を切除した後も、定期健診でがんが見つかるたびに手術をしていたというが、決して病気を公にすることはなかった。
そんな田中さんが直面することになったのが、抗がん剤の副作用によって髪の毛が抜けていくことだった。田中さんが出演したあるドラマの関係者が明かす。
「田中さんは共用のメイクルームを使うことはありませんでした。自分専用のお部屋に専属のヘアメイクさんを入れてメイクをしていました」
また別のドラマの関係者も、こんな話をする。
「スーちゃんは専属のヘアメイクさんに、かつらを地毛にうまくなじませる方法を相談していたみたいですね」
2003年2月、本誌は田中さんがかつらを使用していたことを報じている。当時、夫の小達氏はこんなことを語っていた。
「いま、かつらを着用していることは事実ですよ。頭部にワッと湿疹ができまして、病院で診てもらったんですよ。(中略)それで仕事のことなどを考えて髪を切り、その代わりに、かつらにしようということになったわけですよ」
がん治療の副作用ということは完全否定していたが、いま思えば、妻の闘病を隠すためについた精一杯の嘘だったのかもしれない。
※女性セブン2011年5月12日・19日号