4月29日、いよいよ英国・ロンドンのウエストミンスター寺院で記念すべきウエディングが行われる。ウイリアム王子(28)への思いを貫いたケイト・ミドルトンさん(29)。ふたりはどんな愛の軌跡を辿ったのか。いま一度振り返ってみよう。
出会いは2001年。ケイトさんが進学したスコットランドの名門、セント・アンドリューズ大学で美術史を専攻し、ウイリアム王子と同級生になったのだ。ウイリアム王子がケイトさんに注目したのは、学内で2002年に行われたチャリティーファッションショーでのこと。200ポンド(約4万円)のチケットを買い最前列に陣取ったウイリアム王子。目の前のキャットウオークを歩く美しい学生モデルが身に着けていたのは、黒い下着が丸見えのシースルーのベビードール。それが、ケイトさんだった。
目を釘付けにされたウイリアム王子の一目惚れで交際はスタート。その年のうちに、ウイリアム王子とケイトさんの他、男女ひとりずつの級友で家をシェアして生活をともにし始めた。
一躍、“ウイリアム王子の交際相手”として注目されたのは2003年ごろからで、翌年には一緒にスキー旅行に出かけたところをパパラッチに激写されている。
ケイトさんは大学卒業後、アパレルブランド「ジグソー&キュー」でアクセサリーのバイヤーとして働き始めるが、
「パパラッチの猛攻撃に遭い、数か月で退社を余儀なくされてしまいました。同時に、『まだ早すぎる』と結婚に乗り気でない王子に対し、『それは別の女性に気が移ったから』とケイトさんが心配するなどして交際も暗礁に乗り上げ、いったんは破局したと報じられました」(イギリス在住の日本人記者)
しかし2007年、ダイアナ元妃の追悼コンサートにふたりでかかわったのをきっかけに関係を修復。以降は公式行事にも同席するようになり、ケイトさんは将来の“皇太子妃”として認知されるようになった。
2010年10月にはケニアでウイリアム王子がプロポーズ。同年11月16日に婚約が発表された。8年もの間、ひたすらプロポーズを待ち続けたケイトさんにつけられたニックネームが、「ウェイティ・ケイティ(待ちぼうけのケイト)」だった。
英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんが話す。
「婚約前、エリザベス女王が自分の所有する城にケイトさんの両親が宿泊することを許可し、婚約発表ではウイリアム王子自身がケイトさんの父親から結婚許可をもらったと言及しましたが、これはいままでの王室に前例がなかったこと。一方でウイリアム王子は、叔父であるエドワード王子の民間出身の妻、ソフィーさんに“ケイトの相談相手”を頼んでいます。庶民に近づこうとする王子と王室の配慮が随所に見られます」
婚約発表の席上、腕を組むケイトさんの左の薬指に輝いていたのは、チャールズ皇太子からダイアナ元妃に贈られた、形見のブルーサファイアの指輪だった。
※女性セブン2011年5月12日・19日号