乳がんで亡くなった元キャンディーズメンバーの田中好子さん(享年55)が、実業家の小達一雄氏(56)と結婚したのが1991年。幸せの絶頂にいたその翌年、田中さんは人生を一転させる病気を患うこととなる。
人間ドックを受けた際に乳がんが見つかったのだ。夫の小達氏は彼女が亡くなった夜に行われた会見でこう明かしている。
「左の乳房に乳がんが見つかりましたが、早期だったので手術で腫瘍を切除しました。乳房を残す温存手術でした。その後も、定期検診で何度かがんが見つかり、その都度手術をしてきました」
乳房を残す温存手術だったとはいえ、彼女は体に大きな傷を負うことになる。それまでは女優として裸になることはいとわなかった田中さん。ある映画に出演したときのインタビューでは、
「乳房をヒシとつかまれるんだから…もちろん素裸のおっぱいですよ。背後から抱きしめられて、両の乳房をまさぐられるの」
そんなふうな発言をするほど仕事にすべてをかけていた彼女が、裸になることを拒否するようになった。かつて田中さんが所属していた事務所の社長は、裸のシーンのある役を受けるかどうか話をしているときに、「社長、見てください」と、田中さんから胸の傷跡を見せられたこともあったと語っている。
※女性セブン2011年5月12日・19日号