披露宴に出席する楽しみのひとつに、出席者どうしの交流がある。しかし、いい人がいれば……などと出席者を意識するあまり、恥をかいてしまうことも。まずは新郎新婦との関係を尋ねるのが無難というところだが……。(女性セブン1988年6月9日号より)
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同じ短大の同級生なのに、外交官を射とめたA子の結婚式で、私はとんでもないヘマをしてしまいました。
同席したB子が、ホテルの前で、「きょうこそはチェックするわよ」と、新郎の同僚のねらい打ちを宣告。でも、外交官の妻になれるなんて夢のまた夢。
ところが、会場で席順を渡された私とB子は、完全に舞いあがってしまいました。なんと、目当ての新郎の友人と同席だったんです。
お色直しの間の食事タイム。私たちの席はシラーッとしていて、誰も話しかけない。と、そのとき、私と正面の若い男性の目が合ってしまった。B子に先を越されたくないと思った瞬間、つい、口をついて出てきた言葉は、
「ド、ドクシンですか!」
訴えるような私の声のあさましさ。一同爆笑。あ~あ。