言葉を発しない青い3人組がオリジナルのパーカッションや塗料を使って見事なパフォーマンスを繰り広げる「ブルーマングループ」。
1980年代後半に米ニューヨークの路上で生まれた世界的なエンターテインメント集団が、今回、歌舞伎俳優の市川亀治郎(35)とド派手な競演を果たした。
獅子に扮した衣装で歌舞伎舞踊「獅子」を披露する亀治郎。ブルーマンがドラムをリズミカルに叩き始めると、ドラムからはカラフルな水飛沫が上がった。両者の動きは次第に熱を帯びていく。
「実は、ブルーマングループは鼓童や歌舞伎といった日本の伝統芸能の影響を大きく受けて誕生したそうです。日本の古典芸能は個人のエゴやアイデンティティを超えて集団に溶け込んでいく。『人と繋がりたい』『何かを一緒に成し遂げたい』というメッセージがある。対して、アメリカはインターネットで繋がっているのに一人一人は孤立している文化。そこで出演者を3人にして『異世界から来た青い3人組』が力を合わせて何かを成し遂げることをショー化したんだと、創始者の一人が今回初めて明かし、実現しました」(番組関係者)
夢の競演を「予想内のことも予想外のこともあったけど、非常にうまくいったので安心している」と明かした亀治郎。この模様は5月3日の『ブルーマン×市川亀治郎』(WOWOW、22時~)で放送。実は縁が深かった2大エンターテインメントがここに初めて交わったのだ。
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2011年5月6日・13日号