乳がんのため4月21日に亡くなった元キャンディーズメンバーで女優の田中好子さん(享年55)。35才で乳がんを発症してから幾度にわたり手術をしてきた。しかし、病魔が歩みを緩めることはなかった。田中さんは1年ほど前から再び体調を崩すことが多くなった。行きつけだった日本料理店で、彼女は弱音を吐くこともあった。
「実はいまね、目が悪くて芝居するのもとってもつらいの」
そして昨年秋になると、はた目からも具合が悪いのがうかがえるようになる。田中さんが通っていたスポーツジムの関係者が大粒の涙を流しながらこう語ってくれた。
「田中さんは多いときには週に3回も通うほど精力的に体を鍛えてました。きっと病気と闘う体力をつけるためだったんでしょうね。そんな彼女が夏ぐらいからあまり姿を見せなくなって…。ジムに来たときも、ニット帽をずっとかぶって運動していました。
それとジムのお風呂もまったく使わなくなりましたね。きっと痩せていく姿を見られたくなかったんでしょうね。最後に会ったのが10月の頭くらいだったと思うんですけど、だいぶ痩せ細っていて、あごもとがって見えるくらいでした。声をかけるのもはばかられるほど痛々しい姿でした」
その直後、田中さんは十二指腸潰瘍を発症し、入院を余儀なくされたのだった。
※女性セブン2011年5月12日・19日号